セディナのオートローン。金利や審査落ちの原因を大調査
セディナでは、車体購入に関するローンとして「オートローン」と「マイカーローン」の2つを提供しています。
今回は、車体販売を行っているディーラーを通して契約を結ぶ“オートローン”の金利や審査落ちの原因などを分かりやすく解説していきます。
ディーラーを通さずに直接セディナと契約を結ぶ「セディナマイカーローン」についての記事もありますので興味がある方は比較してみてください。
セディナのオートローンの基礎知識
オートローンとはディーラーローンともよばれ、ディーラー(車の販売店)を通して契約を結ぶローンのことを指します。
ディーラーローンの特徴は以下の通りです。
・車体購入時に一緒に手続きができるので手間がかからない
・ディーラー側が提携を結ぶ信販会社のローンなので、比較的審査に通りやすい
・必要な書類や諸手続きはディーラー側がやってくれる
・金利があまり安くない
一言でディーラーローンと言っても、セディナ以外にも多くの信販会社がローン商品を提供しています。
そのすべてが当てはまるわけではありませんが、傾向としては上記のように『手間がかからず審査にも通りやすい』という特徴がディーラーローンにはあります。
そんなメリットがある一方で、金利が高い傾向にあるという大きなデメリットもあるので、ディーラーローンを利用することは必ずしも正解と言い切れないことも多いです。
これはあくまでもオートローン(ディーラーローン)の傾向なので、セディナのオートローンの金利については後ほど詳しく解説していきます。
セディナのオートローンを利用するには、セディナが提携を結んでいるディーラーを通して申し込む必要があります。
(セディナ公式サイトより)
セディナの公式サイトには、どこのディーラーと契約を結んでいるのかは明記されていません。
しかし、信販会社としての経営は安定しており企業規模も大きいセディナなので、多くのディーラーがこぞって契約を結んでいることが推測されます。
《セディナオートローンの商品概要》
使いみち | 車体の購入、車検整備にかかる費用 |
---|---|
限度額 | 販売店により異なる |
金利 | 販売店により異なる |
最大返済期間 | 販売店により異なる |
返済方法 |
@通常オートローン |
ポイント |
・セディナは365日対応 |
限度額や金利、返済期間といった事前に知っておきたい重要なポイントが『販売店により異なる』となっているのにはワケがあります。
一般的なローン商品とは異なり、購入する車体の価格や審査状況、ディーラーとのローンプラン設計などの情報を総合的に判断してセディナ側が条件を決めるので、一概には公表されていないのです。
つまり実質的な最高限度額や返済期間というのは決められておらず、個々によって柔軟に対応してくれると言いかえることができるでしょう。
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セディナオートローンの金利
ただ、個別に柔軟に対応してくれるとは言っても、「金利がどのくらいかかるのか」という点だけは、あらかじめ知っておきたいものです。
セディナのオートローンの金利について、もっと掘り下げてみていきましょう。
具体的な金利は審査結果がでるまで不明
筆者は以前、ディーラーローンの代表格であるオリコやジャックスの金利についてもリサーチした経験があります。
コールセンターに問い合わせて聞いてみたものの、案の定、金利に関する明言は避けられてしまいました。
そのほか、各メーカーの販売店や中古車販売を行っているディーラーまでリサーチの範囲を広げてみましたが、結局、どこのディーラーもローンの取り扱いには触れているものの、金利に関する案内はありませんでした。
ディーラーローンは借り入れをしたい金額や審査状況によって大きく違いが生まれるため、実際に店頭で担当者から案内を受けなければ、金利の情報は得られません。
事前にネットで調べてあれこれ悩みたい人にとっては、あまりやさしくないですね……。
ネットの口コミやレビューを参考に金利を推測
金利に関する公式な情報はどこからも掴めなかったため、次なる試みとして、実際にセディナのオートローンを利用した人による情報を元に、適用金利の範囲を推測してみることにしました。
ネット上にはセディナだけでなく、様々なローン商品のレビューや質問、不満などの情報があふれています。
その中で、セディナのオートローンを利用しており自分に適用された金利を明確に書かれている情報をピックアップしたところ、以下のようなデータが集まりました。
・118万円を10年のローンにして、月々18,000円の支払いをしている
⇒計算すると、年利約14%
・150万円の84回払いで、金利が9.8%前後との説明を受けた
・550,000円の借入。月々17,500円×36回で契約
⇒計算すると約9.8%の年金利
・81万円を72回払いで月々14,000円の返済
⇒計算すると約9%の年金利
・141万円を5年契約で毎月29,000円返済している
⇒計算すると約9%の年金利
上記の口コミを見ると、年9%〜14%の金利が適用されていることが分かります。
10%以下の金利が多いものの、10%を超えるケースというのもあるようですね。
これらの情報だけで判断するのは心もとないですが、目安にはなるかと思います。
金利を非公開とする、別の理由
ディーラーを通して契約をするオートローン(ディーラーローン)の金利が非公表とされている理由。
そこには、上記で説明した「審査により個別に適用されるから」というもの以外に別の理由も考えられます。
これはセディナのオートローンに限った話ではありませんが、“ディーラー側が仲介料(マージン)を金利に上乗せして設定するので、一概には公表できない”という理由がそれです。
つまり、セディナが金利の範囲を公表してしまうと、ディーラー側はその範囲を超えたマージンの上乗せができなくなってしまうんですね。
もちろん、ディーラー側やセディナ側が、この裏事情を認めたわけではありません。
ですが、一部のディーラーローンではこのような仕組みが取られているものと認知されており、セディナのオートローンも例外ではないと推測することができます。
いずれにしても、オートローンはその手軽さと審査の柔軟さがウリのローン商品となっているため、銀行や信販会社と直接契約を結ぶマイカーローンよりも高い金利が適用されてしまうのは、避けられないと言えるでしょう。
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セディナオートローンの審査の難易度
審査の基準についてセディナが公表しているわけではないので、こちらも推測にはなってしまいますが、セディナのオートローンの審査は、決して難易度の高いものではありません。
ディーラーを介さずに個人で契約を結ぶマイカーローンの平均金利が3%前後なのに対して、セディナを始めとしたディーラーローンの平均金利は10%前後と言われています。
誰だって当然、金利が安いローンを利用してお金を借りたいに決まっていますが、それでもディーラーローンを利用する人が一定数いるワケは、やはり“審査が通りやすいから”でしょう。
銀行系の低金利マイカーローンが審査落ちになってしまった人でも、ディーラーローンですんなり契約できたという口コミは少なくありません。
審査落ちを避けるためのポイント
繰り返しになりますが、ディーラーローンは金利が高めである反面、審査の難易度としては低金利マイカーローンより易しい傾向にあると言えます。
・過去に長期の返済滞納や債務整理といった金融事故を起こして間もない
・いま現在、かなり高額または多数の借り入れがある
といった人は別ですが、継続して収入があり、お金にまつわる問題を起こしていなければ、審査に対して過度な心配をする必要はありません。
もし、何らかの原因でセディナのオートローンに審査落ちとなった場合は、他のディーラーローンやマイカーローンの審査を受けても審査通過は難しいかもしれません。
そんな時にまず考えられる解決策は、待つこと。
・毎月一定の額を1年以上稼いでいる状態になるまで待つ
・信用情報のキズが癒えるまで3~5年待つ
このように、時間をかけて信用を育てていく必要があるでしょう。
車が欲しいタイミングは今だからあまり待ってられない!という場合は、さらに金利が高くなってしまいますが、より多くの人が利用を見込める、カードローンという手を考える必要があるかもしれません。
たとえば当サイトには、カードローンでありながらマイカーローンとして利用したい人向けの公式サイトも用意している、auじぶん銀行の記事もあります。
その後、カードローンとして利用し続けられるというメリットもあるので、審査通過を最優先に考えるならauじぶん銀行カードローンのマイカーローン利用も検討してみるとよいでしょう。
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セディナオートローンのまとめ
セディナのオートローンの基本的な情報から、金利や審査の難易度といった申込前に知っておきたい情報の傾向は分かりましたか?
セディナのオートローンに限った話ではありませんが、オートローン(ディーラーローン)は実際に見積もりを出すまで契約内容が不明確な点が多いです。
ネットで情報を調べたり電話にて問い合わせをしたりしても、「購入する車種や金額によって変わるのでまずは店頭にお越しください」と流されてしまいます。
セディナのオートローンはディーラーを介しているぶん金利は高めだが、審査は通りやすい
どこにメリットを見出すかは、あなた次第と言えるでしょう。